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フードデリバリーの配達員はどれくらいの速度で移動しているのか

配達員の心構え

このブログをご覧の方には下記のような疑問を抱いている方がいるかもしれません。
・フードデリバリーの配達員をやってみたいけど自転車を速く漕げないから自分には向いてなさそう。
・街なかでデリバリーバッグを背負った人がものすごい速さでロードバイクで走っているけど、そんなに急がないといけないの?

今回の記事は上記のような疑問に対して「私の場合はこんな感じで移動しています」という紹介をします。

私が使っている自転車

私は下記の記事に記載した電動アシスト自転車でフードデリバリーの配達業務をしています。
電動アシストは「強」「標準」「オートエコ」の3段階から選択できるのですが、私は常に「標準」モードを使っています。

私の移動速度

電動アシスト自転車のハンドルに標準実装されているメーターで、どれくらいの時速で移動しているか表示するようにしています。
配達業務中にメーターに表示される時速を見た感じ、私の場合は時速17kmを超えると路面のちょっとした段差でも自転車がはずんでデリバリーバッグ内の商品(特に味噌汁やラーメンなどの汁物)がこぼれる恐れがあるので、下り坂を走るときでも時速16km程度で移動するようにしています。
また時速20kmくらいで移動すると、脇道から突然人が出てきたりした場合などのとっさの対応が難しいので、そんなにスピードを出すこともありません。
信号での停車なども加味すると、平均では時速12~14kmくらいで稼働していると思います。

移動速度と業務への影響

時速12~14kmというと、おそらく世間一般の自転車で移動する人よりは遅いと思います。
実際、稼働中に他の自転車に追い抜かれることが多いです。
それくらいの速度でも業務に支障はありません。
そもそもフードデリバリーの配達業務は、基本的に急かされることがありません。
アプリによってはピックアップ地点やドロップオフ地点への到着予定時刻が表示されたりしますが、それはアプリが勝手に予測しているだけで、配達員が遵守する義務はありません。
到着予定時刻は現在地から目的地までの距離(直線距離か最短ルートの道のりかは不明)を時速20kmくらいで割り算して算出しているのだろうと思いますが、私は特に気にしていません。
なお例外的に急かされるのはピックゴーです。
ピックゴーにオファーが来る7NOW(セブンナウ)の案件は、セブンナウのサービスで「最短20分で配達」と謳っているのでピックゴーのアプリ上に「現在時刻から20分後」の時刻までに配達完了するよう表示されます。
とはいえ実のところ、私はその時刻を数分超過する方が多いです。
というか「現在地からピックアップ地点に移動→ピックアップ地点で商品を受け取り→ドロップオフ地点に移動→商品をドロップオフ」という一連の流れを、ターンアラウンドタイム20分で完了させるなんて、よほど近距離かつドロップオフ地点の入口が道路に面していてわかりやすい場合でなければ実現不可能です。
よくあるのが、ピックアップからドロップオフ地点の近所まではスムーズに進められても、ドロップオフする集合住宅の入口がアプリの地図に表示されないような小径の奥に配置されており、ドロップオフ地点の周りをぐるぐる回って20分を過ぎた、というパターンです。
またピックゴーのアプリ上の地図にもGoogleマップにもドロップオフ地点の建物が表示されていなかったので迷ったこともありました(新築の集合住宅にありがちです)。
「現在時刻から20分後」の時刻を超過するとピックゴーのアプリ上で「次回は時間を守るように」とかカチンと来る文言が表示されますが、報酬が減額されるわけでもないので気にしないようにしています。
配達員からすれば、アプリの地図の不具合とか悪天候とか様々な障害に耐えて配達しているのに1分でも遅れただけで「次回は時間を守るように」と無味乾燥な文言が表示されて「アプリ開発を覚えたてで配達業務をやったこともなく空調の効いたオフィスでコーヒーを片手にぬくぬくと働いている人が、時刻に間に合ったかどうかだけの条件分岐で実装したんだろうな、そんなんだから配達員は急かされないUber EatsやWoltに流れるんだ」と毒を吐きたくなるところですが、どちらかというと「最短20分で配達」を謳っている7NOWの事業を統括しているセブン-イレブン・ジャパンやセブン&アイ・ホールディングスの方が感覚がズレている気がするので、気にするだけ時間の無駄かなと思います(彼らからすれば「あくまで最短20分で配達できる場合があると言っているだけで、超過することはあるわけで、必ずしも20分以内を義務付けているわけではない」という言い分でしょうし、そんな逃げ道を用意した謳い文句な感じが、いかにもセブンイレブンらしいなって)。
ともかく話を本筋に戻すと「そんなに焦らなくてもピックアップした商品をちゃんとドロップオフ地点に運べば大丈夫」という意識で、私は配達業務をしています。
気をつけたいのはオファーを受けたからといって張り切って全力疾走しないことです。
電動アシストが使える自転車であってもオファーを10件くらいこなすと数時間走り続けて走行距離は20~30kmくらいになります。
それくらいの距離を全力疾走し続けたら数日ともちません。
疲れを感じないくらいの安定して走り続けられる速度を維持するのが重要で、それが私の場合は時速12~14kmくらいで、それでも何も業務に問題ない、というわけです。

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