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フードデリバリーの配達員は個人経営の飲食店の配達を避ける

配達員の心構え

フードデリバリーサービスの配達業務をしていると様々な店舗から配達のオファーが届きます。
全国にチェーン展開している飲食店やコンビニ、個人経営店や地域限定で複数店舗を展開する店など様々です。
それらのオファーの中から配達員は配達したい案件を取捨選択するわけですが、そのときに私はピックアップ地点の店舗名を確認して、全国にチェーン展開している店舗を優先的に選ぶようにしています。
もっとはっきり言えば、世界で1店舗だけの個人経営の飲食店や、片手で数える程度の店舗数の飲食店はなるべく避けるようにしています。
なぜかというと個人経営の飲食店や、片手で数える程度の店舗数の飲食店には不足しがちなものがあり、それは包装(パッケージング)に関するノウハウです。
たいていの場合、飲食店を開業して経営を志す人がまず第一に考えるのは
「店にやってくるお客さんにうまい料理を提供しよう」
だと思います。
イートインの客を想定して、客にうまい料理を提供するために調理のノウハウを蓄積し始めるのが第一歩だろうと思います。
扱う食材ごとにどのように調理すればお客さんに喜んでもらえるかを研究するわけです。
やがて店内環境に目を向けるようになり、座席で客に快適にくつろいでもらうために環境整備のノウハウを蓄積し始めるようになるでしょう。
椅子やテーブルを清潔に保ったり、開店時刻前にフロアを清掃したり、座り心地の良い椅子を揃えたり、という感じです。
そして店舗を長期的に安定運営するために経営のノウハウを蓄積し始めるでしょう。
売上を増やしてコストを減らすためにどうするか、などです。
さて上記のようなノウハウですが、料理を運ぶ配達員にとってはどれもどうでもいいことです。
ドロップオフ地点に運ぶ料理がうまいかまずいかなんて配達員には重要ではありません。
そんなことよりも配達員にとってはるかに重要なことがあって、それが包装(パッケージング)に関するノウハウです。
個人経営の飲食店はうまい料理をつくるスキルはあっても、その料理を入れる容器や袋について
「配達中に振動したり容器が倒れたりしても中身がこぼれないか」
「倒れにくい形状の容器を使っているか」
という観点が欠けていることが多いのです。

よくあるのが紙製の縦長の使い捨て容器に汁物を入れて、その容器にぴったりはまるプラスチック製のフタをはめてセロテープで補強して白色無地のレジ袋に入れた包装です。
縦長の容器は自転車で運んでいたら倒れやすいですし、容器が倒れたら汁が容器からあふれます。
過去に個人経営の飲食店の料理を配達したことがありますが、上記のような甘々な包装だったために容器からあふれた汁でレジ袋の中がびちゃびちゃになったことがあります。
個人経営の飲食店でフードデリバリーサービスについて
「ガタガタ揺れる自転車に乗せても料理がこぼれないか」
に目を向けて包装を意識している経営者って、ほとんどいないのではないかと思います。

一方、全国チェーンの飲食店であれば、配達業務の最前線となる全国の店舗で配達員から
「こんな甘い包装じゃだめだ」
「紙コップにドリンクを入れるならドリンクホルダーをつけて紙コップが倒れないようにしろ」
というようなノウハウが吸い上げられて、全国の店舗に横展開できるのです。
店舗数が多いほどノウハウの蓄積も早く、フードデリバリーサービスに最適化された包装で配達員に提供されるので、安心して配達できます。
たとえばハンバーガーチェーンのゼッテリアではドリンクを入れた紙コップはフタをかぶせるのではなくフィルムでシーリングする機器を使っており、紙コップが倒れても密封しているので中身がこぼれません。
たとえばハンバーガーチェーンのマクドナルドは紙コップをドリンクホルダーに差し込んだ上で、ドリンクホルダーのサイズでぴったりはまる紙袋に入れることで、紙コップが倒れるのを防いでいます。
個人経営の飲食店だとフードデリバリーの利用客に比べたらイートインの客が大半で、包装に関するノウハウが蓄積されないでしょうし、経営者は店に来た客にうまい料理を提供することに傾倒しがちで、上記のような取り組みができている店はほとんどないでしょう。
「デリバリーなんて1日に片手で数える程度の件数だし、なるべくコストを抑えられる容器と袋を使っとけばいいだろ、うちは店内飲食がメインなんだし」
くらいにしか考えていないのが実情だろうと思います。
そういうわけで私は配達のオファーが来たら個人経営の飲食店の配達は避けるようにしています。

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