私が普段フードデリバリーサービスの配達業務をしている仙台の状況をまとめてみました。
なおこの記事を執筆している時点で仙台はUber Eats・Wolt・出前館・menu・ピックゴー・Rocket Nowのサービス提供エリアになっています。
仙台駅を中心に四方八方に配達
仙台で稼働している配達員の多くは「仙台駅を中心に、半径何kmまでカバーするか」という感じで配達業務をしていると思います。
飲食店(特に深夜営業をしている店舗)が仙台駅近辺と国分町に密集しており、またmenuのサービス提供エリアが仙台駅を中心とした仙台市内の一部のみとなっているからです。
配達員によっては「自分は長町を拠点に」「自分は泉中央」「自分は卸町や六丁の目が縄張り」という方もいるかもしれませんが、仙台駅近辺に比べると配達のオファーはかなり少なくなると思います。
「仙台駅近辺の飲食店で料理をピックアップして、東西南北のあらゆる方向にドロップオフに向かう」というのが仙台のフードデリバリーの定番です。
その東西南北の範囲をどこまでカバーするかは配達員ごとに個人差があると思いますが、使っているモビリティが自転車だと半径2~3km、バイクだと半径5km圏内あたりまでカバーしている方が多いのではと思います。
たとえば仙台駅から北へ配達に向かう場合、オファーされた配達のドロップオフ地点の地名を見て北仙台までだったらオファーを受けるけど台原は悩むところ、旭ヶ丘は迷わず辞退、そんな感じの方が多いかと思います。
私は過去に東仙台や苦竹や六丁の目まで配達に行ったことがありますが、そのあたりまで行くと配達のオファーが来る飲食店が非常に少なくなり、配達完了後に次のオファーを受けるには仙台駅まで戻らないと可能性が低いため、「複数の案件をこなして報酬額を積み上げようと思ったら、遠くに運ぶ案件は割に合わない」と思っています。
地名から高低差を予想する
仙台市内の地名は名は体を表すといいますか、地名に使われている漢字からある程度の高低差(坂を上る必要があるか)が予想できます。
基本的にどのフードデリバリーサービスもピックアップ地点からドロップオフ地点までの距離に応じて報酬が上下しますが、高低差を加味した報酬体系にはなってなさそうなので、坂の上り下りが多い場所への配達案件は配達員からすれば「苦労して坂を越えた割には旨味が少ない」ことになります。
そして仙台の場合はわかりやすく、地名に「台」「丘」「山」という漢字が含まれている場所は仙台駅方面から行くと坂の上にあることが多いです。
私はオファーが来たときにピックアップ地点とドロップオフ地点の地名を見て、「台」「丘」「山」が含まれる場合は基本的に辞退しています。
たとえば「台」がつく台原は北仙台方面から北上していくと長い上り坂を超えることになりますし、愛宕上杉通から脇道に入ると急坂があったりします。
「山」がつく向山は越路の交差点から伸びるメインストリート沿いの建物であれば上りは緩やかですが、脇道は電動アシスト自転車で一番軽いギアにしても登坂が困難な急坂です。
急坂を越えたからといって報酬にボーナスがつくわけではありません。
坂の上に住む顧客からすれば「坂の上り下りがしんどいからフードデリバリーサービスを使おう」ということなのでしょうけれど、配達の報酬で生活がかかっている配達員からすれば、苦労して足腰を痛めつけても報酬に差がつかないのなら平坦な場所にある案件を選ぶというものです。
もし、これから仙台で配達員として生計を立てようと考えている方がいるならば、地名から高低差を予想する能力が試されます。
国分町の取捨選択をどうするか
仙台でフードデリバリーサービスの配達員をしていると悩むのが「東北最大級の繁華街がある国分町2丁目の扱いをどうするか」だと思います。
ここは深夜から早朝にかけて営業している飲食店が多く、夜間に配達業務をしているとほぼ確実に国分町2丁目の飲食店からのオファーが来ます。
またドロップオフ地点が国分町2丁目のオファーが来ることもあり、そういう案件は雑居ビルの中のスナックやバーといった「夜の店」に料理を届けるのが定番です。
そんな感じで国分町2丁目が絡む引き合いは多いのですが、メインストリートである国分町通は夕方から早朝にかけて歩行者(夜の店の客引き)が道路上を占拠しており、四輪車が足止めを喰らいます。
自転車やバイクは道路上を歩き回る客引きを避けながら通ることになります。
そしてこの地域に並ぶ雑居ビルの前を多数の客引きや飲食客が通るため、飲食店が入るビルの前に安易に駐輪できるような土地ではありません。
コンビニやロードサイド店舗のように「建物の入口近くに一時停車して商品をピックアップ」ができるような場所ではないのです。
仙台市内で国分町2丁目だけは「路上で車よりも客引きと客が優先される」ような治安状況なので一時停車した自転車やバイクがどうなっても知らないよ、というリスクがあるのです。
私はオファーが来たときにピックアップ地点とドロップオフ地点の地名を見て、国分町2丁目が絡む場合は基本的に辞退しています。
特に夜間の国分町2丁目は配達の途中経路にすら入れないよう迂回しています。
多くの案件が来る場所なのでもったいないとも思うのですが、他の地域の案件をやっている方が安全です。
なお国分町は1丁目から3丁目までありますが、繁華街となっている2丁目だけが要注意エリアで、1丁目と3丁目は客引きがいない静かな土地です。
最大の障壁は仙台駅
仙台駅を中心に配達業務をしている配達員であれば誰しも思うのが「仙台駅がある場所が通行できればもっとスムーズに配達できるのに」ということです。
仙台駅東口側のマクドナルドやゼッテリアから仙台駅西口側に配達したり、仙台駅西口側のバーガーキングやモスバーガーから仙台駅東口側に配達したりすることが結構あるのです。
仙台駅がある場所は歩行者は駅構内の自由連絡通路が使えますが、自転車やバイクは通り抜けできません。
東西間を行き来するのに使えるのは、仙台駅を北側から迂回する国道45号線と広瀬通、仙台駅を南側から迂回する北目町通や新寺通がありますが、いずれも遠回りすることになります。
一応仙台駅に最も近そうな経路として、仙台駅西口のハピナ名掛丁から仙台駅東口のBiVi近くに行ける名掛丁地下歩道もありますが、自転車やバイクから降りて歩いて通る必要があり、地下歩道のスロープは車体重量があるモビリティだと押して上がるのが結構きつい勾配です。
また仙台駅西口1階のタクシー乗り場は駅の北側と南側を結ぶ通路になっていますが、自転車やバイクは乗車不可で押して歩行しなければなりません。
駅の西から東、または東から西に配達するオファーが来るたびに、どの経路で仙台駅を越えるのが最も効率が良いか悩むことになります。
南町通から宮城野通に乗車したまま直通できると配達業務がかなり楽になるのですが、実現は難しそうです。
まとめ
私の場合、配達のオファーが来たら地名と地図を見て
・地名に「台」「丘」「山」という漢字が含まれているか
・国分町2丁目を通るか
を確認してからオファーを受諾しています。
配達エリアはその日の天候や体調によっても変わりますが
・北は北仙台まで
・南は長町まで
・西は広瀬川を越えないくらいまで
・東は宮城の萩大通りまで
という感じにしています。
だいたい1回の配達の移動距離の上限は3kmくらいまでにして、1日に30km~50kmくらいを走る感じです。
